日本一の記憶==独裁状態の予感に揺れた青春時代よ、さらば。私はリビングデッドロスジェネな現在を生きています==
何かで全国一になったこと、ありますか。
スポーツの大会でとか、どこかの会社の模擬試験だとか。
カッコいいですよね……憧れたり尊敬したり。いや、自分には到底有り得ないもんだと思ってました。あの時までは。
……1回だけあるんですよ、全国一になったこと。なってみてですか?「どういう意味だ、私は(以下は後で)だとでも言いたいのか」と。
高校の1年の時ですねあれ。5月とかだったか?『職業適性検査』が学校であったんですよ。ほんで結果が帰ってきたと。
その結果が帰ってきた前日に所属していた部活の先生が"明日から未経験者の練習は私が号令をかけるように"と言ったんですよ。
……私ですね、スポーツ下手なんですよ。球技は絶望的にノーコン。ノー・コントロールなんですよ。短距離走は滅茶苦茶遅い。持久走は人数少ない中学校の大会では真ん中くらい。じゃあ、武道はどうだろうかと高校で剣道部に入ったわけです。弓道部は大人気で人数が多くしかも初期費用がだいぶかかると先輩方が言ってくるわけです。で、剣道部は人数少なかったから先輩方とってもフレンドリー&ウェルカムで。
スポーツがとてもできるし、きちんとしてる人がそれまで号令係だったわけです。彼女が適任だと誰もが思っていたのに
なんで先生はそんなこと言うのかと。
「嫌です。」
「なんでや?」
「彼女の方がスポーツできるし成績も良い。なんでですか?」
「明日わかる。学校全員にわかる」
「なんですかそれ?私なんかしたんですか……」
「うん、した!校長先生に直接電話が来た!」
「……なんですかそれ。なんか……悪いことと違うんですかそれは」
先生は笑いながら
「明日を楽しみにしておきなさい」
電車通学してましたから。なんか自分悪いことしたのか?その懲罰なのか?それとも何か電車で席を譲ったとかで褒めてくれた人が学校に何かゆってきた?それとも道でか?
職業適性検査はオススメ職業3つとオススメ志望学部(大学の)が。
結果
1:政治家 98%
2:宗教家 82%
3:小学校教諭 50%あったかなかったか。
オススメ志望学部:哲学・倫理学
%の数値は適性率ですって。
その会社が行ってきた職業適性検査で「政治家:98%」というのは全国一と同時に歴代一だと。「宗教家:82%」というのもそうそうない数値だと。
「適性率100を目指して頑張ってください」とかその会社からの特別な手紙で書いてあったと記憶します。
この結果の紙と手紙、なくしたんですよね。私、かなりこれは「いらんわ、この結果」と思ってしまって。本棚のどこかに隠して……所在不明に。
……あと2%がなんだったのかわかるんですよ。おそらく当たっていると思ってます。
設問に5段階で◯をつける
とてもあるー少しあるー中間ーあまりないー全くない
みたいな。「何々に興味ありますか?」とか。
「政治家になりたいと思いますか?」で「『全くない』に決まってるだろうそんなの」と思って◯を打ったからだと。
当時の「政治家」に対する私個人の印象ですが「派閥で争う・金策が上手い・腹黒い」。2番目に宗教家ってのもあり……特に新興宗教の教祖のカリスマってすごいでしょ?そういうタイプの政治家って……ロマンチストというか……なんか精神世界というか独自の理想に足突っ込みながらどっか行ってしまいそうな。自らの牽引力が強すぎて、周囲が何も言えない雰囲気になって、ますます進みまくるっていうか。
こりゃ一種の独裁状態だと。自分、政治やったらたぶんそうなると高校生当時、思いました。小中学校がまた……なんかうちの学校はなんかの実験校だったんじゃないかと思うほど……ちょっと自分に思い当たる節があって「政治家にはなってはならない」と思って。
適性率98%でも、なりたくない強い強い気持ち2%あればこんなにぶざまなリビングデッドロストジェネレーションになりますよ。
というのは冗談で。適性検査は「その職業に対してストレスを感じにくい度合いであって」云々とね……30代だったかに何かで読んだことがあり。
早くゆってくれよと。そう説明されればかなり……なんていうか。会社員して家庭を持つような生活は向いてなかったんだなと腑に落ちたことがありまして。それで精神的に参ったんじゃないのかなんて。
もうどーにもなりませんからねぇ。国家百年の計。我々第二次ベビーブーム世代は口減らしされたんですよ……ロスジェネのリビングデッド・生ける屍の上に日本の今日が
やめておこう。静かに眠り、明日起きて洗濯しよう。明日は洗濯日和だとお天気アプリがゆってるよ。