論客商売~おすすめできない生き方~

BIGLOBEウェブリブログで同名のブログをやっていたことがあります。久々にブログなるものを書こうかと。

正装

二十うん年前のことです。

大学の同期と話していて成人式の話になり。

誰だったかは忘れてしまったのですが男性だったのは確か。

「うちの町役場から成人式のしらせ届いたんだけど『正装で参加してください』って書いてあって」

「ええ?正装?うちの市は『平服でお越し下さい』やで?」

うちもそうだ、僕んとこもそうだの大合唱。

……バブルもはじけたあのご時世、お金かかった服(まぁ……イコール振り袖一式ね。まだレンタルの成人式用振り袖業者って珍しくてね?レンタルの卒業式用袴の広告の方が多かったのよ。)じゃなくても大丈夫を主張する地方自治体が多数だったので、その人も

「そうやろう?平服の間違いかなとも思ったんだけど」と。

そう、むしろ振り袖とか着てくるな平服で来いみたいにしか読み取れない文言なんだけどせっかく親とか祖父母とか親類とかが用意してくれた振り袖やスーツで参加して……役所の人にど叱られたらどうしよう?な心配をする学生もいたのに。

「男子の正装って何かな?」

と言ったその後に間髪開けずに私は答えましたよ

「燕尾服。」

沸き立つ友ら。

「んで、女子の正装はイブニングドレスな。中学校の家庭科、被服の教科書に書いてあってなぁ……クラス中『どんなシチュエーションや?叙勲か?あるんかそんなん』『いや、あるかも知れんでぇ』とかで授業中に盛り上がったもん。」

あとは宮中晩餐会か、国賓を出迎えるようなパーティーか、外国に国賓クラスでパーティーに呼ばれるとか?イギリス王室からナイト号が授与されるとかか?園遊会は燕尾服はないよな。スーツか和服やろう。ああ、大臣就任は燕尾服やっけ?とか。

「そんで、うちの町って中学校、ひとつだけなんよな」

「そうなん!?」

平成の大合併より前の時代でしたからねぇ。ありえたんですよ。

「成人式の後に同窓会やることも決まっててさぁ」

「もう成人式から同窓会よな、中学校の。」

「そうなんよ。中学校3年間一緒だったわけよ。小学校・保育所から同じの人もいるし。それで正装って。うーん、確かに平服やったらただの同窓会になるから?かなぁ?町役場がそう思って?」

「……町役場がびっくりするくらいの正装で全員出席やって。」

「燕尾服か」

鹿鳴館みたいなのがいい!『♪あなたのリイドで島田もゆれる~』みたいな音楽流して踊り出すの」

鹿鳴館!」「鹿鳴館!」「井上馨!」

……集まってた仲間は教員養成課程の社会科でしたから。小説の『鹿鳴館』より社会科で習う鹿鳴館に話が傾くのは必定でありまして。

まぁそれよりどんな勲章ならチャンスあるかとか燕尾服はツバメってゆうよりペンギンに見えて仕方ないのだがどうか?あれは日本人の宿命なのかどうなのか?だとか。

 

学生時代は有意義な話しに花が咲いたもんですね(有意義とは?)。